クロール

最初に覚えるのはクロール?

クロール

泳ぎの中で基本となるクロールは水泳教室へ通う生徒がコーチに教わる泳ぎの中で 一番目になる確率が高そうですし、海やプールでの使用頻度も高いのでしっかり 泳法をマスターしておきましょう。 フリースタイルで泳ぐ場合に選択する人が多いクロールは、水をしっかり掴んで 泳げるかがスピードに関係してきます。 バタ足ばかりを練習しても腕を大きく振りかぶって水をかけなければそんなに 高速は出せませんし、タイムアタックをするなら腕の使い方が重要になります。 水を掴めているか、このプルの動きがクロールで最も大切です。 ただガムシャラに腕を振り回すだけでは100%のスイミングをすることはできず、 無駄に体力を消費してしまうだけです。 キャッチ、スカーリングプル、フィニッシュ、この動作を格好良く行うことが できなければ上級者になれません。 技術的なことはともかくとりあえず美しく見えるようにスイムすること、これを 第一の目標にしてレッスンしてみましょう。 スイスイ泳げる人のフォームはとても美しいので、それを真似るようにすれば 意外と上達も早くなるのです。 うっとりするようなフォームは息継ぎもポイントが高くなります。 5メートル位なら息継ぎなしでも猛スピートで泳ぎきることができますが、長距離 になればなるほど安定した息継ぎが求められます。 充分に酸素を取り込めなければどんどん苦しくなってフォームも乱れ、力の感じ られないフォームでスピードも落ちていきます。 短距離なら呼吸を我慢して乗り切ってもいいのですがそれにも限界はあり、500 メートルを無呼吸で泳ぎきるのは至難の業でしょう。 肺活量が大きいとされるスイミングスクールのコーチでも、全力全開のフルパワー で500メートルを息継ぎ無しで泳ごうとしたら後半は減速するはずです。 なのでスマートな息継ぎもマスターしておいたほうが身のためです。 クロールでは真横からやや後ろ方向に顔を向けて空気を肺に取り込むのが良く、 前方、つまり顔を仰け反らせるようにして息継ぎをするのはバッドです。 ゴールが気になるとしても前を向いては水の抵抗を多く受けてしまいますし、 速度も低下してしまうからです。 顔を最小限の動作で横に向けて素早く息を吐き出す、これに注意しましょう。 たくさん空気を吸い込みたいからと大きく息を吸い込もうとする人もいますが、 それではクロールの動作が少しばかり停止します。 水泳教室のコーチを観察すればほとんどフォームを崩さず自然な流れの中で 呼吸をしていることが分かりますが、それは息継ぎの動作が小さいからです。 回数が増えてもいいので力強いスクロールを乱さぬよう、コンパクトな動きで 息継ぎが出来るように練習しましょう。 あとはキック(バタ足)もマスターすれば完璧です。 クロールのキックは蹴り下ろしのダウンキック、水面を蹴るようにする動きと、 蹴り上げのアップキック、水面から跳ね上げる動きの繰り返しです。 使う筋肉は太ももで、慣れないうちはレッスンの度にここが筋肉痛になって 辛い思いをするでしょうがその痛みもスイミングフォームが華麗になってこれば やがて快感に変わるでしょう。 膝はまっすぐにしてそれでも柔軟であることを意識しつつ、足首も滑らかに動かす ことがバタ足のコツです。 大きな水しぶきが発生するようなら膝が曲がっているか、無駄な力が入っている のでコーチに指導してもらいフォームを修正しましょう。 激しく動かしすぎず、小さな幅で動かします。